午後4時の憂鬱
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緊張しながら教室に入ると、焼き鳥を焼いている高川がいた。
体操着で腕まくりをしている姿に思わずキュンとしてしまう。
「あ、一人で来たの?……友達いなさそうだもんな。」
「失礼な!いますよ。……多分。」
ジュー。
焼き鳥を焼く音と匂いが胃を刺激する。
なんでもっと、楽しい会話が出来ないんだろう。
思い返してみても、高川と笑い合って話した事なんか無い。
笑った顔を、見てみたいのに。
「わり、俺ちょっと休憩。」
高川は隣で同じ様に焼き鳥を焼いていた生徒に告げると、こっちに向かって歩いてきた。
手に持った2本のうち一本の焼き鳥を渡してくる。
「あ…ありがとうございます。」
仮名
仮名という者です。 〜好きなもの〜 BL、漫画、アニメ(ギャグマンガ日和、湯神くんには友達がいない、ハイキュー、斉木楠雄のΨ難、群青にサ...