恋に変わるとき6
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どれくらいの時間が経っただろうか。もしかしたらたった十数秒の出来事だったかもしれない。
冬馬は何も言わなかった。ただ一言、「下に、行くか」
歯切れの悪い声が聞こえた。今、思い返せば耳が赤くなっていた気がする。
下に戻って、牧さんや実里と合流しても、冬馬は私が頭を撫でたことに関して何も言わなかった。
それが、少し寂しかった。
そこで私は気づいた。
(あぁ、私、冬馬のことが好きなんだ…)
私の中で、何かが音をたてて動き出した。
8月から投稿をサボってました。ごめんなさい。
投稿してから言うことではないのですが、受験のため、しばらく投稿を控えさせていただきます。