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(愛結)
学校で凌君に会うこともなく、2ヶ月が過ぎた
今日はパーティーがあるらしく、水人の決めた服を着て家を出る
「軽いパーティーだからリラックスしろよ」
「うん」
パーティー会場に着き、つい後ずさりしてしまう
「これのどこが軽いの!?」
「大丈夫、愛結が1番可愛いから」
水人はそう言って私の髪を撫でた
会場に入ると水人は主催者に会いに行き、私は1人
ぼーっとしていると色々な人に話しかけられ疲れて逃げるように庭に向かった
座ってのんびりしていると、カサッと足音が聞こえた
誰かわからなくて、怖くて影に隠れる
足音が止まった刹那
「愛結」
懐かしい声が聞こえて立つと、そこには凌君がいた
逃げようとすると腕を掴まれ、凌君の腕の中に引き込まれる
「会いたかった」
力強くも優しい腕の中で彼の香りに包まれる
やめて…
せっかくの決心が…揺らいじゃうよ