no title
孝「…俺もだ」
先輩が放った言葉の意味が一瞬理解出来なくて、でもすぐに頭に入ってきた。意味を理解すると同時に、一際大きくはねる鼓動。
下を向いていた瞳が私を捉える。
孝「俺も由奈が好きだ」
ぐいっと引き寄せられ、ふわりと抱きしめられる。広がる先輩の匂いに体の緊張が解けていく。
孝「お前から言わせてごめん。だから、これは俺から言わせて」
少し間があく。
孝「俺と、付き合ってください」
その言葉を聞いた瞬間、目から熱いものがこぼれ落ちてきた。
「っ……はい!」
嬉しくて、嬉しすぎて言葉が出ない。
わっと泣き出す私を、先輩は更に力を強くして抱きしめる。
私が泣き止むまで、先輩はそのままでいてくれた。
落ち着いてきたところで、あることを思い出す。
「先輩、結局、どうして避けてたんですか?」
受験が終わったので戻って参りました。 ふたたびよろしくお願いします。 アイコンはシオさんに描いていただきました!! ※腐&夢 女子...