no title
投稿日:
503
0
11
0
「か、ぐやっ…」
その名の通りに。
輝夜は、突然目の前から消えた。
軌跡はあるのに。
そんなの、気にも留めないほど。
「…あきらめてたまるか」
フゥ、と白い息を吐く。
手袋無しの赤く染まった手の感覚は、もう無い。
プルルルル…♪
もう一度走り出そうとした時、携帯の通知音が鳴った。
相手は母。
ガッカリしたけれど、通話ボタンを押す。
「もう7時よ、帰ってらっしゃい」
「でも、」
「心配なのはわかるけど、焦りすぎ」
「っ」
「一旦落ち着きなさい」
諭す母の言葉に反論できなくて。
「みんな、待ってるわ」
切れた音が虚しく響いた。
Shino
よろしくですー(´∀`=) 高校1年生をやってます、Shinoです。 主に小説を書いてますが……↓ 注1・とりあえず下手くそです。 注2・文章間違...