70。…最終話
投稿日:
1145
12
28
0
好き
この言葉を何度も言っただろう。
この言葉は君に伝わっていただろうか?
俺なりの、不器用なりにただそれだけを君に送った。
「空くん」
「ん?」
「どんな空くんでも、私は好きだよ」
「……」
「ちゃんと、空くんのも届いてるからね」
言葉が出ない。
いや、言葉になんて出さなくていい。
「空くんは周りからも人気だけど、もう私のだからね。」
頬を赤らめて言ってくる彼女を抱きしめる。
ほら、
こうやって、たった君だけ外見だけじゃなくて全てを見てくれた。
すべてを分かってくれた。
好き
たったそれだけの言葉は、しっかりと君のもとに届いていた。
「…好きだ。朱莉」
「私も、好き…。そ………空。」
今だって
これからだって
未来も
何度だって、愛しい君へ
たった2文字の愛の言葉を送り続ける……。
End
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。