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昨日は、慎介くんも一緒になって甘いものをたくさん食べた。
今日は周りからは悲しさと暖かさが溢れて。
ただ私だけは手を握っていた。
この指輪にお願いするように。
迎えに来てくれますようにって。
少しでも、願ってみたかった。
逢えるのならば。
長い話も終わり、学校を出る。
やっぱり、周りでは泣いている人ばかり。
でも、私は不安でしかなかった。
ただ、探してみることしかできないから。
「…紫ー!」
「サヨ…、」
「凰大さんいた?」
「…ううん、…」
「ほら、まだわからないよ?」
「…うん、」
「紫、いたか?」
「空気読めバカ吉!」
「大丈夫だよ、遅れてるだけかもしれないし」
「……ん、」
あぁ、どうしよう。
来てくれなかったら。
まだ待ってないといけなかったら。
大きな雫は堪えることができず、地面に落ちていく。
真。(活動お休み
ゆるり。ふわり。ひらり。