辛い
「トランペットなんて吹けない…!!」
思い切り下を向いて大粒の涙をこぼした。地面には点々とその跡が付く。
見られたくなかった…こんなに大泣きしてる私のぐしゃぐしゃな顔を…。
「美咲……。」
「ごめん……またね…!!」
今すぐここから逃げたくて私は走りだした。
「まて!!!!!!」
グッと手首を握られ引き止められた。その勢いでぎゅっと抱きしめられた。
「言っただろ? お前のそういう本当のこと隠す悪い癖だって見抜いてる。言えなくったっていい…だけど今は誰かの胸が必要なんじゃないか?」
だめだよ…こんな気持ちで大好きな人に抱きしめられたら。
「うわぁぁぁぁぁあん…!!!!!!」
全てが洗い流されてしまったように私は大声を上げて泣いた。ただ…美那への気持ちが溢れて。
もう一度共に夢を追いかけることは不可能なのか。
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O-via❤︎Inotoと申しますm(_ _)m Ayumiと神友同盟組んでます👭 主に小説を投稿しています📱 悪魔で趣味的なもので気ままに投稿して気に入ら...