焦りと自覚?
菅原side
一個下の可愛い後輩、櫻井まゆちゃん。
高校の時からずっと俺を慕ってくれていて、それは大学に進学した現在も続いていた。
...なんとなく彼女が自分に好意を向けてくれているのは分かっていたけど、俺の中でまゆちゃんは可愛い妹のような存在で。
鈍いフリして流していれば、今まで通り仲良しな先輩後輩でいられると思っていたんだ。
でも。
「まゆちゃん、今日サークル休みになってさ...良かったら一緒にケーキでも食べに行く?」
「行きます!!」
「おぉ、即答だね」
(...なんだろうな)
最近まゆちゃんと話す機会が減った。
別に避けられているわけじゃない、俺と話していた時間が他の奴に向けられていただけ。
しかも彼はまゆちゃんにまっすぐ好意を伝えている、なんかそれが俺には妙に眩しかった。
そして、すぐ結論に行き着いた。
「...今更、自覚すんのかよ俺は。」
愛知住みの専門学生。 介護福祉士になるための勉強中で、内定も決まり、来年からは病院でお勤め始まります! 弱虫ペダルの荒北靖友がお嫁さ...