好きの言葉
…勇気を出すんだ。
「雄大くん」
「あっ、麻由子…」
「ピアノ聴かせてください」
「了解…」
鍵盤に触れた手は、素早く動く。好きなんだよね…雄大くんのピアノ。
「やっぱり、すごいなぁ…私なんか…」
そう言ったら、雄大くんは手を止めた。
「何言ってんの。麻由子だって、すごいよ!俺は、麻由子のダンスすごいじゃん!」
「あ、ありがとう…」
素直に喜べない。だって、自分のピアノ嫌いみたいに言うんだもん…。なんか、雄大くんらしくない。
「あっ!いたぞ!阿部 麻由子ちゃん!」
「やば、めっちゃ美人!」
知らない男子が、音楽室の前に集まってくる。
「何あれ…」
「私のせいかも…ご、ごめんね」
私はドアを開けて、音楽室を出ようとした。
「いいよ。俺が言ってくる」
「えっ…雄大くん」
声をかけた瞬間、ドアを閉めた。
えっと…夏休み、部活が多いので少し小説の方投稿が、時々になります!すいません!! そのところは、よろしくお願いします(>_<)