裏切り

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• 魔女は王子に恋をする

頭がぼーっとして授業内容が入ってこない…。熱あるのかなぁ…。
無意識に視線が佐久間さんに行く。岳斗にもわかっちゃうのかなぁ…佐久間さんの良さが…きっと悪い所なんてない本当にいい人なんだなぁ…佐久間さんなら岳斗を譲れるな。
多分私は佐久間さんに岳斗を託した。
ずっと幸せでいてね＊

お昼休みになり私はトイレに行くために廊下を進んだ。例の現場に近づくとつい笑ってしまう。

トイレの入り口を開けると個室が一個しか空いてなかった。迷わずそこへはいる。
私が入ると同じタイミングで空いていなかった個室が開く音がした。
「姫華 岳斗くんは？」
「部活の集まりがあって会えないって。」
話の内容を聞き限り佐久間さんと友達みたいだ。
「ホント姫華、岳斗くんとラブラブじゃんw」
つい話を聞き続けてしまう。
「はぁ。なわけないじゃん。」
えっ…。

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