彼氏に浮気された女の子with黄瀬(5)
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「…理央っち、一つだけ約束してくれない?」
黄瀬君は抱くのをやめて、手を私の肩に置いた。
「この剃*刀はちゃんと理央っちに返す。でも、その代わり…もう二度としちゃ駄目ッスよ!」
私はコクンと縦に振った。
そして、黄瀬君は私の小指と自分の小指を合わせて指切りげんまんをした。
その翌日、教室に入ると「おはよう!」と黄瀬君の声が聞こえた。
私も『おはよう』と答えると黄瀬君はニコニコしていた。
そして、翌日・その翌日・さらにその翌日と徐々に私に挨拶する人が増え、私の机の周りには女子が集まってくるようになった。
放課後、私は帰る前に黄瀬君の席に近寄った。
『黄瀬君』
「ん?」
『わ…私のためにこうしてくれてありがとう!』
「いやー、そんな事ないっスよ。理央っちが頑張ってるからッスよ☆」
そう言って、黄瀬君はウィンクをした。
一瞬、ドキッと心臓がなった。
名無しさん