悲しき双子《another》with花宮2
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「それじゃあ、まt…」
「ちょっと待て」
花宮君から呼び止められ、振り返った。
「明後日…暇か?」
明後日はちょうど部活が休みの日だったのでその日の予定は何もない。
「うん。暇だよ」
「そうか…」
私はクスっと笑って、
「どっか、行きたいところがあるの?」
と言うと、花宮君はかぁっと顔を赤らめて、
「べ、別に何でもねーよ!!」
と答えて、ちっと舌打ちをした。
なーんだ…って顔をしたら、花宮君がこっちに来て、
「明後日、10時に公園の時計台の下。いいな?」
と耳元で囁いた。
「うん!」
私が笑うと、花宮君はフッと嘲笑う。
本当に素直じゃないなぁって思う私であった。
名無しさん