悲しき双子《another》with花宮5
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お互い、色違いのエプロンを着けて、キッチンに立った。
「まゆは何チョコを作るの?」
「んー…今のとこは義理チョコかな?」
「義理チョコなんだー。本命は?」
そう言うと、まゆは顔を赤らめた。
「ほ、本命はあげないつもり…」
「つもりって…好きな人いるの!?」
「あいら!!ちょっと黙ってて!!」
キャハハっと笑うと、まゆは私のチョコを舐めた。
「苦っ!!何これ?ビター?」
「うん。100%ね」
「ビター100%が好きな人とかいるの!?」
「うん…その人にあげるんだ…」
すると、まゆはふふーんとした顔で、
「まさか、再開した時、あいらと一緒にいたあの眉毛の人なの?」
私はドキッとして、顔を赤らめた。
「ふふーん…、やっぱり」
「ち、違うもん!!まゆのチョコ味見してやる!」
「あぁっ!!私のチョコ!!」
仕返しとして、まゆのチョコを舐めた。
まゆのチョコは甘いミルクチョコだった。
名無しさん