黒ラノ
「それではこれより、雅子ちゃんの誕生会で何をやろうか話し合いたいと思います! アイデアがある人は挙手!」
私が部室にあるホワイトボードを叩くと、全員が私から目を逸らした。
「こら男子! それでもバスケ部か! マネージャーだけ張りきっても意味ないでしょ!」
「じゃあ張りきんなきゃいいだろー。つかバスケ部関係なくね?」
福井が面倒くさそうに頬杖をつく。
「めんどいから帰っていー?」
紫原に至ってはお菓子を食べながら帰宅しようとしていた。
「ダメ! っていうか下校まで時間がないんだからさっさと決めるの!」
ビシッと紫原を指差すと、岡村と劉から不満の声が上がった。
「うるさいアゴリラ」
「なんでワシだけ?!」
「氷室君もなんか言ってよ」
さっきから事態を見守っていた氷室君は、「そうですね」と顎に手をあてて考える仕草をした。
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*゚・*:.。.*. 代表作(合計604作) *黒子のバスケ 《モノクロ*カラフル -second season-》 ...