小説 またあした
「柊にも彼女おったんけ!?」
異常なほどにリアクションをとってみると、本当に自分が驚いているような気がした。
「ちょっ、待てま! そらいるわいね! 高校生やぞ」
柊は私の思った通りに話に乗っかった。助かったけど、少し申し訳なかった。
「あ、そっか、柊には高校時代があるのか」
「河口には無かったも同じやってんな」
とぼけたつもりだったが、柊はブルーな方向へ話を持って行ってしまった。
「まあね。彼氏どころか友達もエリしかおらんかった」
「俺は人気者やった」
「自分で言うなま」
「はははっ」
やっぱり楽しい。戦友というものがこれほど助け合えるとは思わなかった。
「彼氏と会えとらんかったら少しの大学時代も楽しくなかったし、これからの治療も頑張ろうと思えんかったけど、柊とも出会っとらんかったら、多分今ごろ病院の屋上から飛び降りてるわ」
またあした 吉沢亮▷キスマイ▷AAA▷田中圭▷有村架純 全員顔ファンじゃないです。それぞれの演技力の高さやバラエティで垣間見えるその人自身...