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小説 またあした

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喧嘩を売ってしまったのだと始めて感じた自分が嫌になる。
「いつまでも、いつかは帰ってくるっちゅう希望持たされとる方がまんで辛いわいね。理由知れるがならほれの方がいいわいね。待ってる方がどれだけ辛いか分からんがけ。ほれでも彼女かいえ」
何も言えなかった。何も言い返すことができなかった。帰ってくるという希望を持たせておくのも心苦しいとは思っていた。言うか言わないかの二択で私が選んだのは言わない方。その選択は間違っていたのだろうか。
「……ごめん。言い過ぎた」
柊のようにすぐ謝れなかった自分も、やっぱり嫌になる。
「謝らないで。柊が言ってることはなにも間違ってない。……でもごめん。今さら涼に病気でした、見舞いに来てくださいなんて言う勇気、私にはない」
「別に見舞いに来いなんて言わんでも、」
「来ないわけないじゃん」
「そら来るやろ」
「合わせる顔なんて……」
あるわけない。

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