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小説 またあした

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「うん。ありがとう」
悲しく微笑んで、担当医は今度こそ病室を出て行った。
担当医や看護師が病室を出て行ってから、エリは二人のベッドの間のスペースに椅子を持って行って座った。
「聖月、内田くん。約束叶ってよかったね」
そして聖月へと体を向け、
「……聖月、涼にちゃんと渡しとくから。聖月のこと忘れないし、涼にも翔にも忘れさせない。夢の中でも、涼に会えたらいいね」
と呟いた。
次に柊の方をむき、
「……内田くん、病院で聖月のことをっちゃ支えてくれて、ありがとえ。聖月ほど一緒にはおらんかったけど、私も能登の言葉、喋れるようになってんよ」
と言った。
静かに目尻から頬を伝うのは無数の雫。
エリはそれ以上何も言わず、ただ流れる涙を拭いては鼻をすすって、聖月の両親が来るのを待った。

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