怖い話 2
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続き
次の日の朝、捜索に疲れて寝ているメンバーのもとに、Aが遺//体で発見されたとの連絡があった。
最悪の結果にショックを受けつつも、Aが打ち上げられた浜辺に向かった。
野次馬の中心に、警察の人間とAが覆われていると思われるビニールシートが見えた。
「こちらですが、確認をお願いします。」
彼らはビニールシートをめくるとすぐにAの顔が見えた。
「間違いなくAです。」
弱弱しい声で警察の鑑識に伝えた。
「それと言いにくいことなのですが……」
と、鑑識の人がビニールシートをめくった瞬間、全員が絶句した。
Aの下半身には般若のような形相をした老婆が抱きついていたのだ。
鑑識はこう続けた。
「なんとか引き離そうとしたのですが、爪が食い込んでいるようで離れないのです。生きている状態でないとこんなことはできないはずなのですが……」