りぼめる
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楽しい時間とは呆気無く終わるもので○○はもう少し続いても良かったのにと思った。
◇
「仮面つけるの疲れた」
シートに体を預けながら○○は呟きながら仮面を外す。ディーノと○○は早々に会場を出て車で帰っている。
流れる様に移り変わる景色はネオンの光を○○の目に残しながら流れていく。○○はその眩しさに目を微かに細めた。
鼻をかすめる煙の匂いが○○は好まなくて眉を寄せてしまう。着慣れない服に仮面、ピンヒールを履いているせいで足が痛い。気の張る社交界は○○は未だに好まない。
「どうして皆、パーティをやりたがるのかね」
「権力を誇示したいんだよ」
ネオンの光がディーノを髪を照らし、キラキラと輝かせている。
その輝きが眩しくてディーノの方に向けていた顔をゆっくりと逸らした。
続く
名無しさん