りぼめる
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○○は時々考えてしまう。
ディーノとの偽りではあるが婚約者として居続けていいのかと
元はと言えばお見合いから逃れたい、仕事に集中したいと言う利害が一致したため婚約者としている。だから苦手なパーティにも出席したし、罪悪感が生まれた親との食事もこなした。
が、ふと我に返るといつかバレた時に親を落胆させるのではないかと思ってしまう。
苦しいはずなのに、罪悪感に駆られるはずなのに、それ以上にこの関係にピリオドを打ち、その先にあるディーノとの気まずい関係が目に見えていて○○は言えないでいる。
そんなことでヒビの入る程、自分たちの関係はワヤではないことを分かってはいるが○○はどうしても言えない。
この関係を終わらそうと
「○○」
「……なに?」
続く
名無しさん