恋のフラグをたててみましょう 向日岳人の場合
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「ちょっ！せ、先輩！なんで飛び降りようとしているんですかあ！あ、危ないですっ！悩み事があるんなら、私が聞きますから！思いとどまってぇーーーーー！」
その少女の声で他の生徒も集まってくる。そこは裏庭にある大きな木の下。太い枝に葉が生い茂っていて、その根元はいい昼寝スポット。ある生徒の指定席になりつつあるけど。今はその彼でなく、別のテニス部員がそこにいた。・・・根元ではなく木の枝の上に。昇るのも大変だが、普通はそこから飛び降りようと思う人はいない。第一発見者の彼女は必死に声をかける。・・・どうか早まったことをしないで、と祈りながら。
そんな彼女の前に彼は降りてきた。・・・というか飛び降りた。他の見物人は（彼ならそうするだろう）と思っていたので平気というか、むしろ納得顔。が、彼女一人真っ青で震えている。そんな彼女に、彼は・・・
