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リクエスト
投稿日:632 0 5
母としばらく話し、家を出た。
今日は朝練がないため、登校はいつもより遅め。ゆっくりとした足取りで学校へ向かっていた。
「オハヨ」
後ろから片言の挨拶が飛んできた。
一瞬にして声主がわかった。振り向くと眠たそうなクロがこちらへ向かっていた。予想的中だな。
「おはよう。眠そうだね。」
「悩み事あってな。あんまり眠れなかった。」
知ってる。好きな人のことでしょ?
見ればわかる。昔から見てきたその目を見れば。
でも、その目が私に精神的苦痛を与えてるなんて知るはずもないでしょうね。
でも、そんなことでは嫌いになれない。そのくらい…
私はクロに溺れてる