Soleil
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1分程経って、永月くんはどこかへ行ったようだった
落ち着くまで下を向いてしゃがみこんでいたら、
最終下校の時刻を告げるチャイムが鳴った
「はぁ…帰ろ」
夕焼けがやけに眩しいな…と思い目を凝らすと
そこには人影があった
(もしかして有栖川くん…?)
なんて淡い期待をしてしまった
「橘…」
正解だったのだけれど
「有栖川くん、どうしたんですか?」
私はできるだけ平然を装って話しかけた
「俺に話してよ、家庭の事情も、今橘が抱えてる何かも」
「話す義理はないはずです」
泣きそうなのを悟られたくなくて、早足で歩き出したのに、有栖川くんはとっくに分かっていて
「ねぇ、言えない理由って何?」
喉の奥がヒュっと鳴った
ちひろ
小説投稿してます\(^o^)/ 完璧に趣味です\(^o^)/ 拙い文章だけど一生懸命書いてます! 誹謗中傷傷つきます( ´'ω'` ) 意見...