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卒業する君へ、#4
投稿日:779 0 374.
「どこがですか、」
少し頬を膨らませて先輩を睨みつける
涼介「そんな怒んなって、タコになるぞ」
私の頬をつまみ、びよーんって伸ばしながらそう言ってくる先輩
「もうっ、カメラ返してください」
先輩からカメラを取り返そうと手を伸ばすと、足元を崩し転びそうになる私
"転ぶ" そう思って目をぎゅっと瞑ると、痛いどころか何故か温かいものに体が包まれた
涼介「…っと、あぶねえ」
恐る恐る目をゆっくり開くと、目の前には私を抱きしめるように支えてくれてる先輩の姿
"大丈夫か?"って心配してくれてる、
「あ、ありがとうございます…っ/」
程よく筋肉がついた腕に支えられながら、先輩からする甘い匂いで軽く酔いそう。
先輩の胸から一定に刻まれてる心臓の音。
それに比べて私の心臓の音は徐々に早くなっていくのが自分でも分かる