卒業する君へ、#7
7.
あの後、先輩と一言も言葉を交わさずに迎えてしまった卒業式
クラスの代表として先輩が壇上に上がり、校長先生から卒業証書を貰う。
そんな先輩の姿を後ろから眺めながら心の中で"おめでとうございます"って呟く
ほんとは直接 先輩に言うつもりだったのにな、
卒業式が終わり、皆は仲のいい先輩の所に行ったり写真を撮ったりしている中、私は先輩に会わないようにさっさと荷物をまとめて校門を出た
桜の並木道を早足で歩いていると、
「〇〇っ、!」
「え…っ、」
後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえ、ぴたりと足を止める
涼介「…ハア、お前なに勝手に帰ってんだよ」
後ろを振り返るとそこには走ってきてくれたのか息を切らしている先輩の姿。
「先輩、なんで…っ」
有 岡 大 貴 く ん に 恋 を し ま し た .🖤 ✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼ L e t ' s g e t p o p p ...