#25
いつもの帰り道はすっかりオレンジ色に染まっていた。
彩の本当の気持ちを知って、どこからか罪悪感に襲われた。でもその理由が分からないんだ…。
プルル…蒼大からだ。
蒼大『鑑賞券、見つかった??』
笑咲『──、うん!手帳に挟んでいたことうっかり忘れてたの!
ごめんね』
蒼大『なら良かった。それとさ、今から会えない?話したいことがあるんだ。』
私の家の前で待っていると蒼大が歩いてきた。
蒼大『今日は大変だったね。…それに驚いたよ。まさか彩がね。』
笑咲『…え?な、なんで』
蒼大『さすがにヒドイよな』
笑咲『ち、違う…!彩は…彩は蒼大の事が好きで…』
蒼大『うん、それも全部彩から聞いた。笑咲に気持ちを打ち明けた時に笑咲は下を向いて暗い顔になったことも。』
何も言えなかった。
蒼大『「でも俺と付き合ってるんだ」って堂々と言って欲しかった…』
ぎこちない笑顔でそう言った。その目は少し赤かった。
ℓσνє♡➺山﨑賢人 けんたお Let's OPEN!!!↓↓↓ 色んなことがスキです♥ ◎加工画...