10篇 生き残り
「私が住んでいた村の方では、村同士の生存戦争が起こっていた。毎日のように争いごとがあって、毎日のように人が命を落としていった。」
しおは昔話を話しているように話を進める。
「女子供関係なく、刀を振るい村のために全力を注いだ。」
外で風が木々を揺らす音がする。
「争いが起こるということは、争いに負ける者が出るということ……。負けた村の民は村とともに消えるのが私たちの地域の常識だった。」
そこまで話すとしおは少し微笑を浮かべた。
「……それなのに、家族に助けてもらい生き延びた哀れな生き残りが私。」
自分の足元にある刀を見つめる。
「争いごとばかりの場所で生きていたから、私に出来るのは刀を握ることだけ。だから生きる為にできることなんて限られてくる。……沢山の人を斬ってきた」
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