in 葵の家 noside
投稿日:
168
10
4
0
──────
強く吹く風は容赦無く窓を叩く。
まだ凍りそうなほど冷たい季節の休日。
窓も締め切り、
こたつにくるまり、
外の世界の寒さとはまるでかけ離れた温暖な状況で
幸せそうに寝転ぶ姿はまるで
「いもむっしー常態。」
「……こんな寒い日はこたつでごろりんちょだよね」
そう少女はぼそりと呟いた
人は居ないのか、返ってくる言葉はない。
しかしそんな様子でも慣れているのか、
少女はこたつの暖かさにくるまり、
またぼうっと天井を見つめた。
寝転んだため広がった長い髪を弄りながら
またもぼうっとする。
……そんなひとときに幸せを感じる少女は───
葵「1話からこれって私……
モブかよ。」
まるで石ころのように平凡な少女であった。
いません。
いません