英雄≒罪人
『己の非を認められたのは偉いな!褒めてやろう!そして俺はヒーローだからな、助けを求める者を放っては置けない!
わはは!なに、安心しろ!この爪で心臓を一突きにすれば一瞬で終わる。まったく苦しくないぞ!
大丈夫、ちゃんと一撃で仕留めてやるさ!』
──この一部始終を目撃していた後輩達はのちに語る。「サイコパスかと思った…」と──。
**
桐生大地は他の追儺隊員とは少し違う。
消す前に鬼と話をするのだ。鬼に罪を自覚させるまでは本気を出さず、程よい加減で追い詰める。追い詰められた鬼は、懺悔を漏らす。そうして零れたその言葉が本心であろうと、その場逃れの虚言であろうと、彼は鬼たちに平等な「救い」を与えるのである。
彼(ヒーロー)は、助けを求める者を決して見捨てない。
たとえ鬼が、誰からも───神からさえも赦されない者だとしても。話を聞き、真摯に向き合い、受け止める。
それが彼の信念なのだ。
ののじの別アカ。こちらは主に落描き置き場です。ちゃんとしたイラストはほぼ無いよ!! 気まぐれで投稿したり消したり。画像整理しつつ気...