25 祭りのあと【後】
塾に着くと、いたのは男子学生1人で、塾長は帰ったらしいのでした。
なんだか自分が馬鹿らしく思えて、それを掻き消すように勉強をはじめました。
そしたら10時を過ぎた頃、その男子学生がもうそろそろ帰らないかと言いました。
その人が声を掛けてくれたのは、LI○Eで塾長に私をもう帰らせるように言われたかららしいのです。
「ほら、女の子なんだし…」
その男子学生がぎこちなくはにかんでいうのを見ながらも、塾長がそう言ってくれたのを伝えてくれたのならいいのに…と、1人考えるのでした。
逢えなくてヘコんだり、心配されてときめいたり、心配させることを迷惑に思われてないか不安になったり…
もう本当に塾長のことばかりで一喜一憂。
だけどやっぱり逢えなかったことが1番虚しくて
帰り道、骨組みだけになった屋台を見ながら、お祭りのあとの淋しさを、その時やっと感じたのでした。
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加工再配布はコメントとありますが、しなくても大丈夫です! 片想い中なので、大半その気持ちをぶつけてみた画像です。 自己満足なので、...