ヴェインローゼside.水底5
…あれは葵暗に血を貰う様になってから、数日後の事だった
朝起きた時から、葵暗の様子がおかしかった
足取りもふらふらしていて…何というか、肌が青白かった気がした
今までこんな事は無かったはずだ…
心配はしていたが、そういった知識を持ち合わせていなかった
どうしようかと悩んでいた時だった
葵暗の身体が、不意に傾く
驚きながら振り向いた時には、受け止めてやる間も無く目の前でドサリと倒れてしまった
「!?お、おい!おい葵暗!!どうしたんだよ!葵暗!!」
姿を隠していようと思っていた事すらも忘れて、葵暗の肩を揺らしながら叫ぶように葵暗の名を呼んだ
しかし葵暗からの返事は全く無い
どうすりゃいいんだ…パニックに陥りそうになった時だった
「葵暗様!?」
扉を思い切り開ける大きな音と共に、見慣れた男が姿を現した
「っ!?…あんた…神父…?」
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