少女の業 ハクside.対峙3
ノアと話をする約束を取り付けていたハクは、リグルスと共にフォルトゥナ教会へと向かっていた
魔術の国の国境を超えた頃だった
突然、前方からノアが召喚魔法陣の間を移動しながら此方に向かってくる
「あれは…?」
ハクがノアの存在に気付いた時だった
彼の後方から追ってきていた女が、槍で彼の肩を貫いた
その衝撃で、彼は地面に叩きつけられる
(いけない…!!)
ハクは異常な事態を察知し、ノアの方へと全速力で走り出す
「ハク!?」
リグルスが遅れてハクを追いかけると、ノアの声が響き渡る
「ハク様ッ!いけない!此方に来ては…!」
女がノアを狙っていると思い込んだハクは、自分に向けられた槍に気付かず彼に手を伸ばす
「ノア!!」
「ッ……メシア!!」
突然彼に伸ばした手を強く引かれ、そのまま抱きしめられる
刹那、いつもの悪夢が走馬灯の様に頭の中を駆け巡った
「!?な、に……」
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