少女の業 天月side.1〜オートマタ〜
〜天の塔 書物庫にて〜
拡声陣破壊遂行中の月影と話をした後、天月は天の塔内部にある書物庫に足を運んでいた
棚にずらりと並ぶ書物に目を通しながら、あの日話した事を思い出していた
『…この件は、大変かもしれない。今の国の掟は、俺たちも知らないからね。先代で何があったのか…もう少し、詳しく調べてみてはどうかな?』
『無茶をして敵と接触するよりも危なくなくて確実。そうしてみるのがいい』
ふと、二人の言葉が頭を過ぎる
「…陽神様も神陰様もあぁ仰っていた、此処に居てもあまり意味は無い様に思える。…“先代で何があったのか”…陽祷様の事が分かるものを探さなければ意味が無い…のだろうな」
そうポツリと呟きながら、持っていた本を閉じ、そっと棚にそれを戻した
(…そう思う事は簡単だが…陽祷様の事を調べるのは少し難しい様に思うな…)
此処にあるのは国内の歴史ばかりだった、それも表だったものばかり…
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