東方継承録94
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そんな思考を膨らませている中で、ふと、俺は疑問を抱いた。
「ところで此処はどこなんだ……?」
笑顔をそのまま浮かべたアケディアは、表情と似通った優しさで説明する。
「永遠亭さ、以前……と言っても最近のようだが、一回お世話になったのだろう?」
短期間で二度も面倒を見てくれるとは思わなんだ。
布団から、少しだけ上半身を浮かせる。
丁度その時、近くの襖が開いたような音が立った。
アケディアはまだ、笑顔を映している。
「八雲紫……幻想郷の賢者様が、漸く来てくれたのですね」
出会ったことはないが、早苗から聞いている幻想郷の大妖怪、八雲紫が来たようだ。
「貴方がカルムね……?今、幻想郷は危機に瀕している。邪智暴虐の王とも言えるグラが、幻想郷を滅ぼそうとしているわ。まだ幻想郷の一部にしか話してないことよ。急いでいるからまとめて言うわ、グラと闘った貴方達に、助力を頼みたい」
アーモンドゼリー
再始動(するかもしれませぬ)