有岡大貴小説2話
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バサッっと
布団を取り上げられて
一気に目が覚めた
.
ベッドはまだ買ってないし
西向きの部屋だから、朝日が入るわけもない
もちろん、パンを焼く人なんて‥‥
.
『ここ、どこっ!?‥‥ってか、誰!』
湯本あゆみ、22才
この春、地元の女子大を卒業
親の反対押しきって、東京の会社に就職し
憧れの東京ライフを手に入れた
あれこれ理由をつけて
早めに引っ越してきたのは
もちろん遊ぶためでしょ
入社式までの約1ヶ月
最後の自由な時間を楽しんだって
バチは当たらないよね
有岡「ここ、俺ん家」
トーストをくわえながら
器用にネクタイを結んでいるのは、見知らぬ男
着なれた様子のスーツ姿は、‥‥年上?
顔は‥‥子供みたいだけど
結構イケメン