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「成程、それじゃあ渡そうとした訳だね」
「それは…」
さぁ、そろそろ観念し給え。
「……猪口冷糖は、栄養になるので、お納め頂こうかと…最初は」
「最初は?」
「僕(ヤツガレ)などが貴方に渡すなど、と思い改めました。当初の失礼な考えをお許しを」
……君は、本当に莫迦だねぇ。
「何故君が、私がコレを受け取るかどうかを決めるんだい?そちらの方が烏滸がましい」
「!…すみません」
「謝罪はいらない。その代わり…」
潰された小包から、可愛らしい猪口冷糖を一粒取り出して、彼の口に放り込んだ。
「んぐ…!?」
芥川君の後ろ頭に手を回して引き寄せる。固く閉ざされた唇を割って、猪口冷糖を直接に掠め取る。そのまま、溶ける程の時間を掛けて。
は…っ、と、混ざり合った息が逃げていった。
「…な、何を…」
「おや、知らないのかい?」
2021/01/26更新 【PROFILE (雑)】 名前 お好きなように(( 誕生日 8/1 青い鳥 @Ra_Bi_3 取説 チキンです🐔 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 【諸連...