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芥川くんの華奢な手を自らの頬に添える。先程の猪口冷糖がべとりと頬につくのも厭わずに。


「…すき、です」

「ふふ、よく言えました。」


零してしまった、という風な言葉に褒美を与えよう。
なに、まだまだ猪口冷糖は残っているようだ。


「口を開けて」


おずおずと、芥川君が口を開ける。自分が何をされるのかを痛いほどに理解した上で。白い頬を上気させながら。


「嗚呼────」


いい子だ。

雁字搦めに巣を張る蜘蛛のように。
執拗く地を這う蛇のように。

私は、甘ったるい毒をそっと置いた。

~Fin~

リクエストありがとと(〃∀〃)

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