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芥川くんの華奢な手を自らの頬に添える。先程の猪口冷糖がべとりと頬につくのも厭わずに。
「…すき、です」
「ふふ、よく言えました。」
零してしまった、という風な言葉に褒美を与えよう。
なに、まだまだ猪口冷糖は残っているようだ。
「口を開けて」
おずおずと、芥川君が口を開ける。自分が何をされるのかを痛いほどに理解した上で。白い頬を上気させながら。
「嗚呼────」
いい子だ。
雁字搦めに巣を張る蜘蛛のように。
執拗く地を這う蛇のように。
私は、甘ったるい毒をそっと置いた。
~Fin~
リクエストありがとと(〃∀〃)
うさぎ丸
2021/01/26更新 【PROFILE (雑)】 名前 お好きなように(( 誕生日 8/1 青い鳥 @Ra_Bi_3 取説 チキンです🐔 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 【諸連...