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二十、またひとり

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少し走ったところで森の中に隣村へ通ずる小さな通り道が現れた。
そこでしおは再び敵と退治する。

「逃げたところで何も変わらないことを悟ったか?」

いい加減諦めろといったように笑う影。


しおは敵を無視をして愛水に耳打ちをする。

「この道をまっすぐ走って。ここは私がなんとかするから」

「えっ!?」

不安そうな愛水に大丈夫だからと言うように頷いてみせる。それでも彼女はふるふると首を振った。

「もう守ってもらうだけなんて嫌です!私だってにお役に立てること、あるんですから!」


「気持ちだけで十分。…それにお前を利用しようとこんな所に来たヤツらなんだろう?そんなやつの前でわざわざその力を見せてやらなくてもいいさ」


愛水の背中を軽く押してやる。それにつられて1歩、そこからだんだんと森の奥に走って行った。

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