アナザー 8
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僕、とは誰だ。私は私だ。さて、私は何故ここにいるのか。それは朧気ではあるが視線の先にあるキャンパスを見て悟った。あれは今回の作品になるのだな。私は自分の着る服の中に道具があるのを確認して、キャンパスを追いかけた。
なかなか良い場所が見つからないものだ。人が多く通る場所ばかりを行くために、作品を作るのもままならぬではないか。しかし、忍耐は大事だ。芸術家は時に待つことも必要である。私はそう思案にふけっていたが、ふと前方に人だかりを見つけた。
「火事、か。」
大きな通りとはいえ、人だかりは道を塞いでしまっている。しかしそれは同時に幸運となった。キャンパスが迂回するためか細い道に入っていくではないか。他の人も火事に群がり、気付くことはないであろう。私は心が冷たくなるのを感じていく。
殺神屋
殺神屋ですヽ( ´ ∇ ` )ノ よろしくお願いします お返事が遅くなってしまう時もあります。そのときは、申し訳ありません。