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その後のアザミ

投稿日:
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今まで特に気にした事は無かったが、おそらく私の事を知らせた少年と時々私の周りで目撃されてる少年は同一人物だろう

「そして、恐らく・・・」

机の端に置かれた1冊のファイルを手に取る
ファイルに貼られたラベルには
『 剣崎家一家惨殺事件調査資料』と書かれている

「あの時父さんに私の事を知らせた少年も恐らく・・・」

あの日この事件が起きたおかげで
あの日父さんにあの屋敷の地下室から私を助け出してくれたおかけで
私は今こうして生きている
今でも思う
あの日あの事件が起きなかったら
あの日父さんが地下室の存在に気づかなかったら
あの日あの地下室から助け出されなかったら
私は今頃生きてはいない
あのまま誰にも存在を気づかれず
存在を忘れされ
存在をなかった事にされ
息を引き取っていただろう・・・
そして、あの日あの時父さんに私の存在を知らせたという少年・・・

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