《登校中のポケットの中には、》
朝ご飯を食べ、学校に向かわなくてはいけない時間になった俺達は家をでた。時折吹く風が冷たい。隣で歩いている研磨を横目でみてみると寒さで耳と鼻が赤くなっていた。風が吹く度にマフラーに顔をうずめる姿が小動物みたいで可愛いなと思う。
「なに、クロ?」
視線を感じたのかこちらをみた研磨が首を傾げた。
「手、繋ごうぜ。寒いしさ」
「でも、誰かに見られたら…」
「大丈夫だって。だって周りに誰もいないだろ?」
「でも」
「ほら、こうしたら手を繋いでるの見られないだろ?」
研磨の手を引っ張った俺はそのまま自分のポケットに突っ込んだ。自然とピッタリ体がくっつき、誰も手をつないでいるのは見えないだろう。
「な?」
「…はぁ、別にいいよ」
そう言ってため息をついた研磨の頬は赤く染まっていた。
《二人ぶんの温もりを》
╋+
流される研磨可愛い(確信)
強引な黒尾も素敵…ッ!!!
ポチ・コメ・フォローThanks!! 筧(かけい)と読みます 基本亀更新です 気ままに現れてはよく消えます。消えたら1ヶ月は余裕で来ません! 友希》ど...