66「愛情マリオネット」

投稿日：2014/10/30

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「りーえっ」

『あ、こうちゃん』

「大地が肉まん奢ってくれるってよ」

『やったー』

練習終わり、ボールを拾ってる最中。
肩をポンポンと叩かれ名前を呼ばれた。
この声は、と振り返った先のこうちゃんにどしたのなんておもいながら名前を口にすれば、
どうやらお兄ちゃんのお小遣いが減るようです。

『後もう少しで終わるから、先行ってて』

「んー、危ないしそこらへんで待ってるべ」

『もー、良いのにそんなの』

ごめんねとありがとう、を苦笑って伝え、
外にいるといって出てったこうちゃんの背中を見送った後そのまま目を時計に流す。
ああもうこんな時間なんだ。

…蛍ちゃん、どうしたらいいのかな

「どうしたの？」

『！』

バラバラになってたモップを揃えていたその時、
後ろから考えてた今一番（ていうか今日一番）会いたくない人物の声がきこえて
ビクッ、と肩を跳ねはせた。