195話(最終話)

• 銀メル魂
• 風迅

目を輝かせる来雨を見て土方はフッと吹き出した。


来雨は恐る恐る口を開く。




『ど、どら焼きがいいかな…！』

土「それは夕飯とは言わないから」




冷静に突っ込む土方だったが来雨は『やった！どら焼きだ！！』とガッツポーズをきめる。




土「え、ちょ、来雨？話聞いてんの？」

『じゃあまた後でね！』

土「話を聞けえええええ」




土方にニパッと笑いかけ来雨は廊下に飛び出した。


ふと見上げた空は雲一つない快晴。


ここしばらくは雨は降らなさそうだ。




『やっぱり空には太陽が一番似合うな』




でもトシと傘さして歩くのも悪くないかも…


そんなことを思いながら曇天に怯えていた少女は眩しい空を見つめてニコッと笑みをこぼしたのだった。


end