小説 またあした
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涼が食事処を出て行ってから、翔とエリは一言も話さず黙々と食べていたが、食べ終わってすることがなくなった翔は迷いながら口を開いた。
「涼のこと心配してるけど、エリはどうなんだよ」
「何が?」
「精神安定、的な」
「……うちは聖月の最期看取れたさけ」
「エリ、それどこの訛りだよ。似合わねえ」
「うるさい」
翔を軽く睨んでから、エリは箸をおいた。
「ごちそうさまでした」
手を合わせ、水を飲む。
「で、どこで喋れるようになったんだよ、そんなの」
「聖月の病室。聖月の隣に寝てた私たちの同い年の人が出身石川の能登ってとこなの」
「男?」
翔の愚問に、エリは再び軽く睨んだ。
「……何だよ」
「別に。男だけど」
「えっ、」
かおり
またあした 吉沢亮▷キスマイ▷AAA▷田中圭▷有村架純 全員顔ファンじゃないです。それぞれの演技力の高さやバラエティで垣間見えるその人自身...