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☆20☆

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力が入り、私の握った右手が汗ばむ。

誰もが焦りを隠せなくなっていた次の瞬間!

濵ちゃんへパスしようとする照史くんを、死守しようとする相手チーム。

残りあと数秒。
意識と意識のぶつかり合い…

や…明らかな反則…

大きな体がぶつかり、照史くんをコートの外へ放り出した。

そのまま、審判席へ突っ込み、諸共 後ろへ倒れていった。


え……


蘇る恐怖。


照史くん…
お願い、戻ってきて…


怖かった。


遠くから見ている事しか出来ない私を尻目に、照史くんは そのまま退場して行った…


体が…震えていた。


「照史のとこ行こ!」

私は流星くんに引っ張られるがまま、その場を後にした。

「先生!照史は?!!!」
「あのまま病院に行ったよ…」



そんな…



私達は、約束の教室で照史くんを待った。

陽が沈みかけ、四角い教室を 薄っすらとオレンジ色に染めていった。

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