こっち向いて伊野尾くん!01
小学5年生の時からずっと、ゲーム一筋で生きてきた。
普通の女の子達が皆経験しているはずの恋愛にすら興味が湧かないほどに。
「え、○○またゲーム?」
〇「ま、またって言わないでよ……」
小学校の時からの親友・愛菜が呆れた顔でスマホを覗き込んできた。画面に映る顔の整った二次元系の男性。そう、ここ最近は乙女ゲームと言われる恋愛攻略系のゲームにハマっていた。
愛「こんなの現実にいればいいのにね」
〇「……いても興味無いよ」
愛「○○はゲーム命だもんね!」
そんな朝からざわめく教室内に入ってきたのは、担任である薮宏太先生。と、なめ茸のような髪型の“イケメン”男子生徒。
薮「えー、まず転校生を紹介します。名前は――」
?「伊野尾慧でーすッ」
スマホの画面内に映る私の推しの男性。可愛らしい子犬のようなその顔にどこかそっくりに思え、思わず胸がキュンと弾んだ。
プリ小説にて活動中! #あずきの図書館 で検索すればヒットすると思います。 主にJUMPの夢小説を書いていますが、そのうち他のグループなど...