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証 2
投稿日:994 0 5「…ミドリン!」
「桃井といいお前といい…。全く…。」
はぁ、と呆れながら近づいてきたのは緑間だった。机の中を探っているところをみると、何か忘れ物をしたらしい。その様子を、真菜はじっと見つめた。
「…何なのだよ?」
「いや、別に」
「それより…ソレは何なのだ?」
"ソレ"と緑間が指差した先には、真っ白な理科のレポート用紙。ギクッと体を強張らせる真菜。
「…理科のレポートだけど」
「…まだ終わっていなかったのか?」
「う、うるさいっ…」
出て行くと思った緑間は、ずんずんとこちらに近づいて来て、隣の席に座った。
「……ん?」
「…手伝ってやらんことも…ないのだよ…」
その瞬間、真菜の顔は言い表せないほど明るくなったのは言うまでもない。
続く