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mine 2
投稿日:803 0 6「ちょっと大ちゃん…」
「…んだよ、さつき」
心配そうに"大ちゃん"の練習着の裾を引っ張るのは桃井さつき。彼女も桐皇学園男子バスケ部マネージャーだ。"大ちゃん"というのは、青峰大輝。世の中ではキセキの世代と呼ばれる5人のうちの1人だ。
そんな彼は、華音の彼氏である。青峰は、今吉が華音にくっついていることに気付いていない。
さつきはいち早く2人を確認し、青峰に伝えに来たのだ。
「見てよ、あそこ!」
「あそこぉ?………あ゛?」
2人を見た瞬間、さっきまで怠そうにしていた青峰の目が変わった。ゾーンに入った時のような、容易く近づけないオーラが出ている。
さつきはクスッと笑って、そこを後にした。