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mine 3
投稿日:780 0 6青峰は、真っ黒なオーラをまき散らしながら、ずんずん2人に近づいて行く。そして目の前に立つと、華音はギクッと体を強張らせ、今吉はいつもと変わらない胡散臭い笑顔のままだ。
「……おい。」
「おぉ、青峰。どないしたん?」
「いくらアンタでも、悪ィがソイツは渡さねェ」
そう言い放つと、2人の間で慌てる華音の腕をぐいっと引っ張って、よろけた彼女を自分の胸に抱き寄せた。
「だっ、大輝っ…」
「ったく…お前、無防備すぎんだよ。」
「…ごめん…。」
華音が謝ると、青峰は何か文句を言いながらも、ぽんぽんと頭をなでた。その手が心地よくて、華音は周りも気にせずぎゆっと青峰に抱きついた。
「…お前は俺のだ。ちゃんと覚えとけ。」
END